T Pottery Diary

「くらし設計室」のこと

先日、福山で設計の仕事を始められた「くらし設計室」の穂垣さんの事務所を訪ねました。

穂垣さんは学校を卒業後東京で建築事務所に勤務された後、地元広島県福山市に戻り同じく設計の仕事に携わっていた奥様と一緒に独立されました。

僕とのご縁は独立するに当たって住居兼事務所に粉引の手洗い鉢を作って欲しいという依頼を受けたこと。僕の粉引作品が穂垣さんのイメージにぴったり合った様です。



これがその手洗い鉢

6月の事務所公開の際はあいにく僕の方が個展中で伺えず、完成の様子は画像では見せてもらっていましたが、こうやって現場で実際に設置されているのを拝見するととても嬉しさがこみ上げてきました。



　表札の作り手も探していて、そのサンプルイメージを見たらなんとか出来そうだったので、こちらの方も引き受けて作らせてもらいました。


これは赤土の粘土板に白化粧をした後、文字の部分を掻き落として下地を出し、釉は掛けず焼締めで仕上げています。



普段の器とは異なる用途で求められた今回の仕事、こういう提案を受けて取り組むことによって新しく生かされる場を自作に与えて頂いた事をとてもありがたく思いました。


穂垣さんは事務所を開くに当たっていくつかの作家もの（僕の手洗い鉢もそのひとつですが）を取り入れられています。お話をすると、作家の元を訪ねその作品が生まれる背景を感じたり、一緒に手伝うなどして気に入ったモノ・コトひとつひとつに実感を持って取り入れたかったのだということでした。

しっかりと自分たちの暮らしのイメージをお持ちのふたり、どこかのギャラリーオーナーが言われていた”器を選びに来る人は若いながらも「足るを知る」という感覚を持った人が多い”という言葉が頭に浮かびました。


ご活躍をお祈りしています^^

個展無事終了しました【御礼】

地元「ギャラリーやぶき」での個展、6月4日を持ちまして無事終了しました。お忙しい中足を運んで頂きました皆様に心より感謝申し上げます。

　初個展を開催させていただいて以来、オーナーの矢吹さんにはギャラリーの立場から作家としてのあるべき姿を時に厳しく、時に温かく教えて頂きました。

矢吹さんは作家が個展をする事を「する」ではなく「張る」と表現されますが”個展とは作家にとってどういうものなのか”がこの言葉の中に凝縮している気がします。
むろんここで個展をさせて頂くという事はそれが問われているという事であります。

良くも悪くもプロとアマチュアの境界線が曖昧になり、気軽に”作家もの”に触れられる機会が多くなってきた今の時代。この「張る」という言葉の意味を重く受け止め、これからもプロとしての意識を高く持ってこの仕事を続けていこうと思います。

ありがとうございました。




　

個展在廊日のお知らせ

本日3日（月）は陶芸教室の開講日ですので会場へは不在となります。
明日4日（火）は終日在廊します。早いもので明日が最終日となります。
どうぞよろしくお願いいたします。



十河隆史陶展【ギャラリーやぶき】
5月23日（木）～6月4日（火）10:00～18:00 会期中29日（水）休み
岡山市中区浜2-2-38
Tel.086-273-7576

個展在廊日のお知らせ

おはようございます。今日から月が変わり6月となりましたね。直前の告知となりましたが本日は在廊しています。
ただ、11時から13時の間の2時間ほど会場を空けますのでどうぞよろしくお願いいたします。

明日2日（日）は終日在廊の予定です。



十河隆史陶展【ギャラリーやぶき】
5月23日（木）～6月4日（火）10:00～18:00 会期中29日（水）休み
岡山市中区浜2-2-38
Tel.086-273-7576


＜追伸＞
昨日は所用のため夕方のみの在廊となりました。すれ違いでお会いできなかった皆様、申し訳ありませんでした。